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ブルゴーニュでブドウの収穫をやってみた!その1

ご存じだとは思いますが、ワインはブドウから造られます。なので、ワインを造る為には、ブドウを収穫し、醸造しないといけません。
ブルゴーニュは一部クレマン(ブルゴーニュの泡)を除き、法律上『手摘み』でブドウを収穫しなければならず、夏を過ぎた秋口までの短期間(3週間強)で畑に実ったブドウを収穫し尽さないといけません。

この収穫のことをフランス語で『Les Vendanges / ヴァンダンジュ』と呼びます。注意が必要なのは、このヴァンダンジュという用語、基本的にワインのブドウ収穫について使う言葉で、食用のフルーツや野菜の収穫という言葉には使いません。

さて、短期間でブドウを収穫しないといけないので、大勢の人員が必要になります。普段、ドメーヌ(醸造所)で働いている人たちでは到底間に合いません。
そこで『収穫人』という人達を雇い入れたり、友人・知人に声を掛けて手伝ってもらったりして作業を円滑に運びます。
フランス全土の生産地で収穫をおこなっているので、この時期はキャンピングカーでヨーロッパ諸国から季節労働者が押し寄せてきます。

ブルゴーニュは比較的小さな生産者が多いので、毎年顔なじみの労働者で固定していたり、友人の紹介でないと働けなかったりなど、ボルドーやシャンパーニュなどの広大な生産地よりかは季節労働者のキャンピングカーを見かけることは少なかったです。

今回ボクは友人のドメーヌで雇ってもらったのですが、大手のドメーヌや企業的なワイナリーでは求人広告にも掲載されるようです。
その昔は人手欲しさに労働ビザを取得していない観光客なんかもお手伝いできたのですが、年々政府(労働庁)の監査・コントロールが厳しくなり、しっかりと『デクラレ(労働申請)』をする生産者も増えたようです。
とは言え、知り合いだったり、友人であれば『お手伝い』と称して、収穫隊に加えてくれたりするようなので、友人達にあたってみるのも良いかもしれません。

ボクは長年ワイン業界でお仕事をしていますが、実は今回がはじめてのヴァンダンジュだったのです。
通年若干の変更はありますが、だいたい8月末、9月初旬、9月下旬から10月頭というのが収穫時期になり、その時期はファッション関連の仕事で大忙しなのです。
今年は9月20日頃から収穫のスタートで、例年ならパリコレの期間(今年は9月27日から)と丸かぶりなのですが、新型コロナウイルスの影響でパリコレの仕事はネット環境さえあればオンラインでこなせる為、今年はブルゴーニュで念願の収穫時期に立ち会えたのです。

次回は、ヴァンダンジュにあたり準備するものや収穫方法などをお届けいたします。

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