前回、『衛生パス / Pass Sanitaire』についてお伝えしましたが、今回はその取得方法についてです。
フランスの衛生パスを取得したい人はおそらくこのような方たちかと思います。
- フランス在住者でフランスの健康保険にも加入しているが、日本国内にてワクチンを接種した方←ボクはこれです
- フランス在住者だけれどフランスの健康保険に加入しておらず、日本国内にてワクチンを接種した方
- 日本在住で日本国内にてワクチンを接種した方←主に旅行者
- 日本在住でワクチンは接種せず、PCR検査・陰性証明の方←主に旅行者
今回お伝えする取得方法は、①~④すべての人が取得できる裏技みたいな方法ですので、ご安心ください。
ボクも含み、①に該当する方は、基本的に問題なく衛生パスを取得できるのですが、それだと当たり前過ぎて検証になりませんので、今回あえて③に該当する旅行者を装って取得を試みました。
衛生パス / Pass Sanitaireの取得方法
まず、携帯で『TousAntiCovid』のアプリを事前にダウンロード・インストールしておきましょう。
旅行者の方は、外出先でネットに繋がらないこともあるでしょうから、事前に準備しておくとよいでしょう。すべてフランス語なので、インストールしたら何も触らず大丈夫です。
『日本のパスポート』『日本のワクチン接種証明書』『お金20ユーロほど』を準備して、下記の薬局へ行ってください。
PHARMACIE GAMMA
193 Rue de Bercy 75012 Paris
受付の方に『衛生パスを作ってください / Je veux que vous créiez un “Pass Sanitaire”』と伝えてください。
※フランス語がわからない方はPass Sanitaire,s’il vous plaitでも大丈夫でしょう。
受付の方から、パスポートとワクチン接種証明書の提出を求められるので、提出してください。ここで、①に該当する方は、健康保険証を提示してください。
今回は旅行者を装っているので、フランスの健康保険証を提出せず、取得できるか試しました。
衛生パスを作成するには料金が掛かるのですが、これが若干適当なのです。当初は15ユーロと聞いていたのですが、実際は20ユーロの請求を受けました…。おそらく、料金システムを設定していない為、その時の気分で変動すると心得ておきましょう。
料金を支払い少し待っていると、まずは『紙ベースの衛生パス』をプリントして渡してくれます。この紙ベースでも問題ありませんが、せっかくなので携帯アプリから利用できるようにしましょう。
受付の人にインストールしたアプリを見せれば一緒に設定してくれます。もしかすると携帯のインターネットが必要になるかもなので、オンラインにしておきましょう。
④に該当する方は、ワクチン接種証明書の代わりに『PCR検査の陰性証明』を提出すれば大丈夫だと思いますが、72時間以内の証明しか有効ではないため、その都度検査証明をアップロードする必要があるので、注意してください。
これで、フランス版の衛生パスを取得できますので、有意義なフランス生活を過ごすことができるでしょう。
注意点
この方法、実は裏技のようです。
現段階でフランス政府は『日本のワクチン接種証明書』を認可しておりません。それゆえ、本来はフランスの衛生パスに変更できない規則のようです。
衛生パスを作成してくれる薬局はいくつか候補があるのですが、電話で確認したところ上記記載の薬局以外はすべてNGになっていました。
なので、渡仏をお考えの方はなるべく早めに取得をおすすめします。
上記薬局に電話したところ9月27日現在はまだ作成可能とおっしゃっていました。
この裏技の規制が厳しくなるのが先か、日本のワクチン接種証明書が認可されるのが先か、はたまた衛生パスが不必要になるのが先か、すべてはコロナ次第ですね。