編集部日記

5月25日のひとりごと

2014年の公開当初から気になっていた映画『インターステラー』をようやく観ることができた。
興奮冷めやらぬ状態でひとりごとを更新しているのだから、作品の出来は容易に察することができるだろう。

ストーリーはハリウッド映画にありがちなハッピーエンドなのだけど、そのエンディングまでの道筋がよくある魔法や異世界にありがちなファンタジーの力とは似て非なる『物理や宇宙工学の理論』に則っている為、フィクションだしファンタジーのようなものだけど、壮大なロマンに溢れているのだ。

『相対性理論と量子力学をイコールにする』、『時間と重力の関係』『特異点』『5次元』など物理に興味のある人には大好物なキーワードがちりばめられていて、理論上の予想や解明はされているが、現代科学では観測、証明までいきついていない事象を見事に映像化している。

さらに興味深いのが、理論上こうであろうといわれるブラックホールの形の映像は、当時の物理の論文や学会で利用されたほどのクオリティーと話題になっていたのだけど、近年NASAが高解像度撮影した実際のブラックホールの形にうりふたつだったというのだから、この映画のリアリティはあなどれない。

ストーリーもしっかりと涙腺を緩ませてくれるし、映像やキーワードは物理理論のリアリティを再現してくれているし、これは名作といっても過言ではない。

ただ、3時間弱という超大作なので、くれぐれも映画タイムの21時からではなく、余韻や理論のネット検索を楽しむ為にも19時くらいからの鑑賞をおすすめする。

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