編集部日記

5月21日のひとりごと

読んでいた漫画や小説、観ていたドラマが終了すると、そのエンディングがどうであれ大なり小なりの喪失感、いまどきの言葉でいえばロスを感じることは多い。

毎週、毎月、単行本であれば3か月ごとの楽しみがなくなるわけだから、それは、それはつらいことだ。

連載開始から32年(1989年スタート)、『ベルセルク』という漫画が悲運の終了を遂げた。54歳という若さで作者が大動脈解離でお亡くなりになったのだ。

アニメにも映画にもなるほどの漫画なのだから、ファンは多かったと容易に推測できる。Yahooニュースのコメント欄にも大勢の方がお悔やみの言葉を残し、他のネットニュースでは海外ファンの悲痛の叫びが掲載されていた。

エンディングがない未完の名作となったのだ。

今後どうなっていくのか、最後はどう締めくくるのか、予想や想像はできても答えはないし、正解を知ることもできない。

作者が遺書でエンディングを書き残しているのであれば話は別だが・・・。

まさに長編ストーリーのリスクを垣間見た感はある。

この春、『終わらないのでは?』と予想されていたエヴァンゲリオンは、賛否はあれど一応のエンディングを迎えてくれた。
世界中で大人気の漫画『ワンピース』。次号は99巻であり、まだまだ続いている。
どうか未完の名作にだけはならないで欲しい。
※万が一の為に、『ワンピースは何か?』など弁護士に遺書として残してくだされば、ファンにとっては少しばかりの救いになるかと思う・・・。

この場を借りて、ベルセルク作者、三浦健太郎氏にお悔やみを申し上げます。

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