現在パリは、2021年春夏のファッションウィーク中である。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の恐れもあり、
メゾンはデジタルでコレクションを発表したり、
厳重なウイルス対策のもと、一部の限られた招待客だけを
対象にファッションショーを催したりなど、
例年通りとは言えない状況である。
その最中、ファッションデザイナーの高田賢三氏が
パリ近郊の病院で新型コロナウイルスの合併症により
死去したという報道が世界中を駆け巡った。
多くの人達が彼に追悼の意を表していて、
ボクの個人的なSNSにも大勢が哀悼の意を捧げている。
時を同じくして、パリとその近郊では、
新型コロナウイルス感染拡大に伴って、
ウイルスの警戒レベルが最高ランクに達し、
政府は最低2週間の厳戒態勢と
新たなウイルス対策を施行すると発表した。
- 期間は10月6日より10月19日を含む20日早朝までの15日間。
- 1000人以上の集会及び、屋外での10人以上の集まりを禁止。
- 大規模なセミナーや展示会・見本市等は禁止とする。
- バーや夜間営業のカフェは完全閉店。
- レストランは厳格な感染対策を条件に営業を継続できる。
- お酒の販売は22時までとする。
- 体育館、多目的施設、プール、ジム、ディスコ・クラブ等は閉鎖。
- スタジアムや練習場は利用者数が1000人を超えないこと、また最大収容人数を半分に留めることとする。
- スーパーやショッピングセンター内は1人につき4メートルのスペースを確保すること。
- 企業はテレワークを優先・推進すること。
他にも学生や高齢者向けの制限がいくつかある。
今回、緊急事態宣言を伴う、再度のロックダウンには至らなかったが
いまだフランスはコロナ禍の真っ只中であり、
アフター・コロナ、ウイズ・コロナを見据えるにはもうしばらく時間が掛かりそうだ。